アライナー矯正のトラブル
昨日、アライナー矯正の問題点をお伝えしましたが、東京で全国展開している歯科医院が経営破綻したとの報道がありました。
どうやら京都にも医院があるよう。
実は去年から色々耳にはしていましたが。
患者さんにSNS等で宣伝してもらうことにより、その患者さんの治療費用を実質無料にするというモデル。
一種のねずみ講的な、そのようなおいしい話などないと思いますがね。
ここは敢えてキツい言い方をしますが、もっと早い時期に怪しいと感じてほしい。
また、自分が実質無料になるために他人を巻き込んで、被害を増幅しているという事を。
報道を見る限り治療スキルもお粗末、単なる集金でしかない。
治療無料モデルだけでなく、費用は安価なものの治療内容がお粗末なものはもっと悪質だと思いますが。
最近、多数のメーカーが安価なマウスピース矯正に参入してきていますので注意が必要です。
結局患者さんも分かっていないケースも多く、何かしらの違和感を訴えての当院に相談というのも少なからずあります。
歯科医院閉鎖による相談も増加傾向にあります。
インビザラインも年間症例に応じて歯科医院をランク付けするシステムにも問題あると思います。
ゴールドプロバイダー、ダイヤモンドプロバイダーなど様々なランク付けがあり、その年間症例数により、インビザラインから提供される製品の割引率が高くなるというモデル。
即ち、数が多ければ多いほど歯科医院の利益率が高くなるという仕組みなのです。
患者さんを安心させるため、Webなどに多数の症例をこなしている◯◯プロバイダーと大きく宣伝している歯科医院も多いです。
これも1医院での実績ではなく、数軒の歯科医院展開している総数を勝手に計上している場合も。
他にも闇は多いです。
当院では誰でもかれでもアライナー矯正というスタンスは取っていませんので、症例数などをことさら誇示する必要を感じません。
昨日も書いた通り、アライナー矯正には不得意な症例もあり、どうしても治療のどこかのタイミングでワイヤー治療が必要となる、ミニインプラントが必要となるケースが少なからずありますので。
今風のSNSでの治療費実質無料というエサでの患者集めなど序の口、金品を配って口コミサイトへの良い口コミ投稿を依頼(コンプライアンス的に完全にアウト)するなどを日常的に行っている歯科医院も多くあります。
当院には全く関係ない話ですが、目先の事しか考えない、何の疑いもなく信じている人が多いという事であり、患者さん自身にも問題あるという事ですが。
アライナー矯正に限らず、格安インプラント、ホワイトニングモニター、いや、歯科治療に限らず、世間の相場からあまりにも安価なものにはそれなりの理由なりカラクリがあるという事です。
結局、リテラシーの低い患者さんが食い物にされているだけです。
ご注意を。