保険の銀歯は絶対悪なのか?

最近、患者さんの審美的要求から保険の銀歯からセラミックなどの審美素材を薦める歯科医は多いです。

海外では補綴物(被せ物)に銀歯を使用することはほとんどありません。

一部の国では銀合金の使用を禁止しています。

そもそも補綴物(被せ物)まで保険診療でカバーされることがほとんどないです。

そのいう意味では日本は恵まれていると言えるかもしてません。

しかしながら、適合精度が悪い、機能を確実に調整されていない、また、審美性も本来セラミックの持つポテンシャルを十分発揮されていないようなものを口腔内に装着しても何の意味もないです。

補綴物装着以前の治療・・・根管治療、歯周病治療、咬合治療、、、地盤工事、基礎工事がいい加減な状況で、上物を建てても何の意味もないです。

当院でのセラミック治療の場合、地盤工事、基礎工事に時間をかけるのは当たり前、型取りなど非常にも時間がかけます。

当然、使用機材、材料もベストなものを使用します。

当院において10年、20年前に装着した銀歯が未だ何の問題も機能していることから明らかですが、

保険診療で治療可能な前歯(硬質レジン前装クラウン)のレジン部分数年内の劣化、変色、摩耗は材質的に避けられないです。

金属アレルギーの話をしてセラミッククラウンを薦める歯科医は多いですが、術前のアレルギー検査は確実に行われた方がいいです。

単なる患者さんの思い込みである場合も多いです。

ベースにアレルギーがある方は皮膚科等でパッチテストの相談をされた方がいいです。