歯ぎしり、TCHは本当に怖いというお話
歯ぎしり、TCH(Tooth Contact Habit =昼間の食いしばり)は大なり小なりあります。
就寝時ギリギリ、ガリガリ音がするだけが歯ぎしりではありません。
グッと食いしばって音が出ないものもあります。
就寝時の歯ぎしりはナイトガードで歯牙、歯周組織を守ることが可能ですが、
装着が曖昧な方がおられ、歯牙の破折、セラミックの欠け、顎関節症などが発生する場合もあります。
意外と話題にならないのが昼間のTCHです。
実際、TCHは非常に怖いです。
当院では以前より歯ぎしり、TCHに注意していましたが、特にコロナ禍でご自宅で過ごされる時間の増加により、確実に問題が増加しているように思います。
私も治療中集中していますので、食いしばっていることがちょくちょくあります。
私の場合は患者さんには失礼かもしれませんが、マスクもしていますのでガムを噛んで食いしばりを避けています。
歯ぎしり、TCHにより歯牙が真っ二つに破折したケース。
歯牙に大きな力がかかった時、表面のエナメル質が剥離して起こるアブフラクションという凹みも観察できます。
歯ぎしり、TCHを判断する一つの指針でもあります。
ご自分でも確認してみてください。
現状、歯ぎしり、TCHのことははっきりした事が研究されていません。
多くの歯科医も理解不足でトラブルが出ているようです。
当院では歯ぎしりの状態を様々な対応が可能です。
また、患者さん自身の認識が甘い、簡単に考えている、就寝時ナイトガードの装着が確実に行われていない、昼間のTCHへの対応不足も少なからずあります。
簡易的ですが、歯ぎしり、TCHを測定する装置、Grind Careもあり、貸し出しています。
ご相談ください。