怖い歯科コンサルの話
毎日毎日歯科コンサルと称する業者から様々な案内が来ます。
全く相手にはしていませんが。
インプラント、矯正治療、審美治療、自費根管治療、その他自費診療を増やすのにはどうすればいいのか?
インプラント、アライナー矯正が頭打ちとなると今度は訪問診療などにも手を伸ばすということらしいです。
特にインプラント、アライナー矯正は、正直もう無茶苦茶状態、多くの相談があります。
ただし、これは歯科医ばかりが悪いということでもなく、よく理解もせず安易に手を出し、プロトコル通りに行わないいい加減な患者さんがキッチリした結果を出せないというのも少なからずありますが、、、、、、、
コンサルの話は、簡単に言えば情弱な患者さん相手にWebコンテンツ、SEO、MEO、SNSなどIT活用、口コミをお金を出して書いてもらい、アナログ的な広告も併用し、歯科医院からの発信を充実させる、、、、、ということらしいです。
歯科医が作製した動画サイトなど「よくこんなの堂々と出せるな!」、というような低いレベルのものが少なからずあります。
一例を挙げるなら、
マイクロスコープを使用した根管治療と言いつつ、モニターに映し出された画像は非常に低い倍率で、何もマイクロスコープ使用する必要ないのでは?ルーペの方が高倍率なのでは?と思えるようなケースも。
そして術後のレントゲン写真の提示がほぼない=結果の良否が全く不明等々、、、、
他にも、、、、、、
今まで保険診療メインでった歯科医院が、最新の機器を使用し、自費診療メインの歯科医院に変身できると、、、、、、
テレビドラマで最新の治療機器が結局熟練した医師に勝てないというシナリオはよくありますね。
世の中そんなに甘くはないですが、怖いことに「できる気」になる歯科医が多いこと、多いこと。
別に歯科に限ったことではなく、他の科でも。
美容外科、「がん」のような命に関わるような病気治療に関しても。
非常に危険と感じることは、コンサルは歯科の専門知識がないこと。
有資格者もほとんどゼロ。
様々な歯科医院からの発信が大事と言いますが、専門知識、スキルの向上には一切触れられないこと。
専門知識がないんだから、当たり前ですが。
そのようなセミナーに潜入した方の話を聞くとびっくりするような話らしいです。
私も過去怖いもの見たさでその様なコンサルの話を聞いた経験ありますが、アホらしいので途中退席しましたが。
患者さんに専門知識はないのだから、肝心の治療部分は適当で、発信、客足らいに注力しようということです。
怖いです。
私はこの様なスタンスはとっていません。
あまりに派手に行動すると、当院の治療理念を理解されない方、???な方が来られて、実際に通院されている方に迷惑がかかるという考えからです。
誰でも一人でもいいから多く来ていただきたいと考えていないです。
また、医療過疎地区でもないので、そのような状況でもないです。
ある意味自分の得意分野、スタイルを出せますから。
歯科コンサルがどの様なことを行なっているのか、また、そんな話に乗せられている歯科医院がどれほど多いか、その結果、質の低い治療が横行しているか、一般の方でも調べられますので面白いと思います。
最近、ようやく問題視する向きがありますが。
結局、リテラシー低い方が高額なものの質の低い治療に、いいように振り回されています。