週間ダイヤモンド誌 9月14・21日号 その3

<<インプラント編>>

・認定医、専門医自体、現状で国が正式に認めたものはなく、業者や任意団体が発行した歯科医の業績

 はともかくお金で買えるような認定医、専門医に意味があるのか疑問であることは以前からお話しし

 ている通りです。

 Webなどに〇〇認定医、専門医などと書かれている場合がありますが、歯科医から見るとよくそんな

 の書くなあ、恥ずかしくないのかと呆れる場合もあります。

 怪しげな肩書きなどない方がいいのですが、リテラシー低い患者さんには一定の効果があるようで

 す。

 待合室、診察室に色々なディプロマを飾っている院はどうなのでょうか。

・私は日本インプラント学会の会員ですが、専門医に関しては学術より大人の事情が大きく、私はその

 ようなことには一切興味がないです。

 認定医、専門医といってもそのハードルは高いとは言えず(100時間コースの話が書かれてまし

 た)、また、認定医、専門医の年間インプラント手術件数は私の十分の一以下とのデーター(具体的数

 字は敢えて書きませんが、そんな程度で専門医なんですか?というような感じ)を過去に見

 て、一挙に興味消失で、逆に煩わしいことが増加するのみです。

 インプラントのオペ本数を誇示する歯科医は多いですが、内容、難易度、成功率が大事であり、数の

 多さを自慢しても意味ないです。

 したがって当院ではオペ数を誇示するようなことはないですし、そもそも使用インプラントメーカー

 もバラバラの他院がどの程度のインプラントオペを正確に知ることなど不可能です。

 概ねその歯科医院の使用インプラントメーカー、本数、そのメーカーのシェアから推測するしかない

 です。

 当院でのインプラント数を誇示することはないと書きましたが、京都府下、近畿圏で上位にいると推

 測しています。

 また、難しいケースが多いです。

 オペは一定数こなさないと、スキルの維持は難しいという側面もありますから。

 因みに私の恩師などで専門医を持たれている方はあまりおられません。

・この辺り、症例数、肩書きで選ぶと後悔と記事に書かれていますが、その通りです。

 「教授の肩書きは信用に直結しない」は正にその通り。

 臨床ではなく、研究、論文で教授になった方も多々おられますから、歯科だけでなく。

以上、ツッコミ所は色々ありますが、キレイ事ばかりではないことはお分かりだと思います。

何度も書きますが、リテラシー低い患者さんがカモにされているということ。