人が歯を失うたった5つの原因

今までにも何度かお話ししました。

原因は5つ。

ただし、多くの場合、これら5つが複合的に起きます。

1・虫歯

2・歯周病

 1・2に関しては適切な歯磨き、定期的なプロフェッショナルクリーニングで相当部分を予防可能   

 です。

 早期であれば比較的簡単な処置で対応可能です。

 しかしながら歯並び、4の医原性要因=適合の悪い補綴物のため歯磨きが困難な場合などは注意が必

 要です。

 医療介入により対応可能。

3・力(咬合)

 噛み合わせ、歯軋り(夜間、昼間、TCHなど様々なタイプあります)

 これも補綴治療、矯正治療など適正な医療介入により対応可能です。

4・医原性

 治療スキルが低くて治療しているのか、かえって悪くしているのか?

 残念ながらよくあります。

 保険診療においては特に歯の基礎工事たる根管治療をキッチリ行っていない歯科医院は多いです。

 現行の保険診療制度下では治療時間かかり不採算部門と言われているので、致し方ないとの意見もあ

 りますが、そのような状況でセラミックなど高価な自費診療を行ってもしょうがないです。

 私は手を抜きませんが。

 患者さんご自身に適した歯科医院選びが重要。

5・患者要因

 セルフケアができていない、適切な時期に治療開始せず重篤化している等々、患者さんの関心が低

 い、理解に乏しい、一旦治療開始しても積極的でない、協力的でないことから状況が悪化するケー

 ス。

 要は患者さん次第の部分で、これは医療関係者も関知できないです。