痛みが取れないが、、、、、

複数の歯科医院を受診して治療するも、痛みが取れないとの主訴で来院。

術前

複数の虫歯があるが、これで本当に治療済なのか???

この患者さんは年齢の割に虫歯が多く、奥歯はほぼ全て虫歯になっていました。

このような場合、食生活、全身疾患を疑いますが、、、、、問診では不明、、、、、

矢印の部分、他院で治療したと言う割には虫歯の取り残し、コンポジットレジンの充填不良ばかりで、

マトモに治療できている箇所は皆無。

左から2番目の歯牙は神経に非常に近接しており、症状から神経治療必要の可能性大です。

虫歯があまりにも深かったため、神経が壊死している可能性が高いのです。

他の部分も同じような状態であり、もはや治療しているのだか、かえって悪くしているのだか分からな

い状態ですが、よくある事です。

ただ、この患者さんはネットで色々調べられているようですが、どうも情報過多で振り回されているよ

うな感じ。

ドックベストセメントでの治療箇所もあるようですが、、、、、、、、

日本、世界においてドックベストセメントは何の評価もなく、いまだにこのようなものを使用している

歯科医がいることが驚きです。

保険診療対象ではなく、相応の対価を支払われているのだと思いますが。

ただ、この患者さん、先に書いたように様々な歯科医院を受診されている様で、もはやドクターショッ

ピング状態。

この様な患者さんは、医学的真理ではなく、患者さんご自身の「考え」(特に医学的、科学的根拠がない

単なる主観であることが多い)に同意してくれる医療機関を探して行動されることが多いです。

率直に言って余計に怪しげな状況に陥り、いつまで経ってもよくならず悪化すると言うパターン。

結局この患者さんも、神経治療の必要可能性大との説明に納得できなかったようで、あれは嫌、これも

嫌、でもああしたい、こうしたいでいつまで経っても結論出ず、当院での治療とはならなかったのです

が、それはそれで良いと思います。

良い歯科医院とは患者さんによってバラバラです。

最新の診療機材、マイクロ、CTを装備しているなど何のアテにもならない事をご理解されていないこと

は多いです。

機材は良い診療を行うための「必要条件」の一つにしか過ぎないです。

根管治療等終了したなら、確認のレントゲン写真などを見せてもらい説明を受けるべきです。

(レントゲン的にキレイに根管充填できているか否かは治療成功の基準とはならない部分もあるのです

が、、、、、)

美味しいものを食べたいと言っても、好み、量、内容、コスト、があるように、ある人にとっては絶賛

でも別のある人にとっては酷評ということもあります。

なので、当院では、到底、全ての方を満足させることなど不可能と割り切っています。

この方も、多数の虫歯があり深刻な状態なので、早急に対応されることをお薦めします。