NHKスペシャル 追跡 自由診療”ビジネス”トラブル続出の美容医療

ご覧になられましたでしょうか。

歯科の話は出ませんでしたが、歯科だけでも簡単に1時間番組制作できると思います。

命に関わるような怪しげな科学的根拠がない再生医療、がん治療など、なかなか闇は深いです。

国の監督責任も医師の裁量権を優先するあまり無いに等しい。

歯科分野も共通している点として、スキルの低さ、不勉強、売上至上主義、何の資格も有さない治療コーデネーターの存在、、、、

売上至上主義は先にも書きましたが、給与が歩合制であることが多く、すなわち多く売上ればその分給

与もアップ、その医院に一生勤務するわけでもないからあとのことは知らない、、、、、というスタンスで

しょうか。

担当医が退職、あとのフォローを行わない、都合の悪いことは分からないで押し通す、、、、、、、

このような相談が少なからずあります。

昨今、コーデネーターを配置している歯科医院も多いですが、当院では治療に関わる本質的な説明は歯

科医師もしくは、歯科医師から指示を受けた歯科衛生士、有資格者が行っています。

当たり前のことですが。

この地で開業して30年弱、歯科医師は私と非常勤1人なので、無茶なことはできないです。

番組では医療機関側の話だけでしたが、実は患者さん側に問題あるケースも多々あります。

詳しくは書けませんが、色んな方がおられますので。

高度で複雑かつ高額な治療を希望される患者さんでも、この患者さんはこのような治療はすべき

でないと判断したらお断りする場合もあります。

私の技術的問題でお断りしたことはないですが。

お断りする場合は、

患者さんが非協力的=患者さんの現状、治療方針についてどのような説明を行おうとも理解に乏しい、

ご自身が治療に対して何を求めているのかはっきりしない、また、決断できない、予約時間などにルー

ズ、等々様々な理由があります。

要は信頼関係を結べないような状況で治療はできないということです。

「信頼関係」ですから、何も患者さんが医療機関のことを信用するというだけではなく、医療機関側も

患者さんのことを尊重、信頼、この患者さんのために総力戦で何とかしようと考え、実行することが大

事。

特に高度で長期間、コストもかかる治療は。

なので「患者さん目線」、「患者さんに寄り添う」といった表面上のリップサービスは嫌いです。