医療法人一元会 松井山手西川歯科医院 ペリオ・インプラントクリニック インビザライン矯正

2016.10.15治療計画もなしに何もできないです

初診で来院される患者さんには、何らかの主訴がある。
その主訴の原因を調べるために、様々な検査を行い、口腔全体の治療計画を立て、説明行い、実際の治療となるのだが、
このプロセスを確実に行えている歯科医は少ない。
逆に患者側も、1本の歯のことで治療に来ているのに、なぜ全体の話になるか理解を得られないこともある。
あまり細かなことを言うと嫌われるからと、本当の事を言わない、いや、そこまで診査、診断できていない歯科医も多い。
来院する患者さんの意識レベルが低いと、全顎的な治療計画は立案不可能であり、結局主訴のみの治療の繰り返し、メインテナンスも無しで、状況はドンドン悪くなるのだが、これは患者側の自業自得的側面から見ると、一概にその歯科医を責めるわけにもいかず、判断は難しいところだ。
まあ、一般論として、需要の無い所には供給はなく、低い需要に対し、供給する側もとりあえずは低いレベルで何も言われないなら、それ以上に研鑽もしないという悪循環は何も歯科だけの話ではない。

本当に虫歯が1本あるだけで、他には全く問題なし、コンポジットレジン充填で終了という場合も勿論ある。
しかし、正常な歯は上顎、下顎14本づつ(親知らず除外)あるが、全ての歯牙が自身の機能を全うしないと、他の歯牙への負荷がかかる。既に欠損部位があるならなおさら。
例えば、欠損がある場合、ブリッジ治療になるのか、入れ歯になるのか、インプラントでいくのか、さらにどの様な
材質でいくのか、様々な選択があるのだが、それらの内、どの方法で行くのか決定するために前述の検査、治療計画が重要となる。
ましてや、全学的に虫歯、歯周病、歯牙欠損が存在すればなおさらなのであるが、検査、治療計画なしの行き当たりばったりの治療も多い。
そもそも、問題点が分かっていない場合もあるのだが。
家を建築するのに、犬小屋を作るが如く木材を適当に切断し、適当に組み立ててゆくのに等しい。
治療は本来オーダーメイドであるべきなのにである。
そのうような事で満足得られるのなら別に構わないが、少なくとも私は行わない。
また、いくら診断機器、技術が進歩して綿密な治療計画を立てても、実際に治療行うと、事前予測と違うことも多々ある。
そこは引き出しの多さで対応することになるのだが、それがないと、以前にも書いたが、お手上げ、右往左往という情けない事態となり、所詮最新スペックの機器機材を用いても、最後は歯科医の経験となる。
インプラント治療において、少々骨が薄い、高さが不足という事態に直面することもお多いが、そんなものに対応することは造作ない。

時たま、インプラント1本いくらかとの電話問い合わせがあるが(他医院の探りの可能性も否定出来ないが。)、
以上のことから、答えようがない。
インプラント治療パックで◯◯万円、インプラントのグレードによって値段が変わるというシステムを取り入れている医院もあるが、一見明朗会計、良心的にみえるが、なぜそのように言い切れるか私には分からない。
風邪をひいても、薬も服用せずに一晩寝たら治るケースもあれば、最悪死に至るケースもあるように、病気、病態というものは人によってバラバラであるのにだ。
当然、治療期間、コストも全く違ったものとなる。
もっと言うなら、車ぶつけ、現物も見せずに修理費を電話で聞かないと思うが、なぜか歯科ではそれがまかり通る。

具体的な治療計画を提示でき、それに対する理解、同意がなければ、高度な治療の成功は見込めない。