難しい根管治療

最近、他院で治療した所が痛い、その事を前医に訴えるも、抜歯してインプラントという話に、、、、、、、

からの、不信感で当院来院。

よくある話です。

術前

根管治療がキレイに行えているとは到底言えない状態。

奥の親知らずを抜歯後根管治療開始。

親知らずとの隙間は歯肉深く虫歯が進行=虫歯取り残してクラウンが装着。

これもよくある話。

歯周外科治療を行えない歯科医なら致し方ないのですが、そのような歯科医がインプラント治療行って

良いものか?

根管治療開始から2週間後、2回目来院時には症状消失したため、根管充填を行いました。

ただしこの患者さん、口が開きにくく、また、根管も非常に複雑な形態をしていたため、CTで確認しつ

つマイクロスコープを使用しての治療となりました。

CTは歯根形態を立体的に把握できるため、根管のイメージが行いやすいです。

前医では2根しか根管充填(それも確実ではない)が行われていましたが、実際は3根あ理、その分岐部がかなり奥にありました。

根管治療時間、総計約2時間。

こんなに時間かけて治療受けたのは初めてと言われてましたが、当院では普通です。

元々口が開きにくい患者さんも大変でしたが。

根管治療は最初の一発目が重要。

回数重ねると、それだけ成功率は下がります。

最初からウチに来てください(笑)。

*なお、当院ではマイクロスコープを使用した根管治療等は自費診療、もしくは当該部位補綴物もし

 くは他部位が一定数以上自費診療の場合とさせていただいています。

 これは保険診療制度下では、時間的、コスト的にペイしないからです。

 ご了承ください。

 通常の保険診療においてはルーペを使用していますが、マイクロスコープと比較して

 臨床成績が低いことはありかせん。

 もっと言うなら、マイクロスコープにおいても臨床成績が格段に向上したというデーターはありませ

 ん。

 根管治療成功のキーは、術者のスキル、ラバーダムの使用、隔壁の形成、確実な根管洗浄などによる

 所が大きく、マイクロスコープなど、成功に至る必要条件の一つにしか過ぎません。

 この辺り誤解が多く、マイクロスコープを装備している歯科医院=素晴らしく精度の高い治療を行って

 いると勘違いされている患者さんは多いです。