定期検診は重要です
定期検診に来院されていましたが、3年程度途絶え、痛みが出たため再来院されました。
右下6部の歯と歯の間に大きな虫歯。
カルテを見ると3年前に虫歯になりかかっているため、次回、コンポジットレジンによる治療予定と記載していましたが、、、、
神経保存も考えましたが、虫歯が深く今回は神経処置となりました。
神経治療は2回で終了。
今回、神経治療の最初の部分=根管口の探索のみマイクロスコープを使用しましたが、あとはルーペのみ使用しました。
これも誤解が多いですが、マイクロスコープがあるから高度で精度の高い神経治療が行われているという証ではないです。
要は道具を使う歯科医の知識と技量の問題です。
いつもお話ししていますが、最高の食材と調理器具があるからといって美味しい料理は作れません。
ポルシェやフェラーリもそれらしく走らせるには、ドライバー次第です。
神経治療は特に最初の1回目が重要です。
ここがいい加減であると、時間の経過とともに感染が起き、問題再発します。
神経治療は何回も何回も行えるものではありません。
スキルの高い歯科医でも数回で保存不可能、抜歯となっても不思議ではありません。
神経治療は言わば基礎工事。
ここが疎かでセラミックだの何だのと言っても笑止千万です。
歯周病工事は地盤工事。
ここも疎かでインプラントだ何だのと言っても始まらないです。
話が脱線しましたが、定期的な検診は大事です。
歯科治療は口腔内に人工物を装着することにより治療完結しますから、それらのメインテナンスはマストです。
放置すれば必ず問題が再発します。
いくらいい車でもメインテナンスなし、オイル交換も何もせずに放置状態なら、そのパフォーマンスは出せず故障しまくり、余計にコストがかかるのと同じです。
なお、当院の統計でも初診時の状態の悪かった方ほどメインテナンスの脱落率が明らかに高いです。
メインテナンスなしに問題起きてから、色々忙しかったなど色々言われますが、これはやはりご本人の見通し、認識の甘さと言わざるを得ないです。
いくら長期間治療行い、高いコストをかけられてもです。
このような状況では責任はもてないです。