親知らずからの虫歯

左右親知らずが痛みで、他院を受診したものの大きな病院口腔外科でないと抜歯できないと言われて当院来院。

CTまで撮影したそうです。

CTが抜歯できないことの証明に使用されていることは残念。

術前

当院でもパノラマ撮影すると、下顎管という顎の中を走行する神経に非常に近接していました。

念の為、当院でもCT撮影の結果、左右共十分安全に抜歯可能と診断しました。

前医では何の指摘もなかったそうですが、親知らずの1、2、3本手前の歯牙にも大きな虫歯が。

この他にも問題が。

特に3本手前の歯牙には適合精度の著しく悪いセラミッククラウンが。

痛みの原因は親知らず1本手前の歯牙の可能性が高いです。

抜歯後

手前の歯牙の治療のためにも親知らず抜歯はマストでした。

案の定、親知らず抜歯後も痛みが取れなかったため、根管治療行うこととしました。

根管充填後

根管治療は2回で終了、痛みも完全に取れました。

他にも多くの問題がそのままなようなので、患者さんと相談の上、全体的な治療をご希望されました。

全ての親知らずを抜歯する必要はないと思いますが、斜めに頭だけ出ているようなものは要注意です。

健全な歯牙をダメにする場合は早期に抜歯した方がいいです。

また、親知らずが噛み合わせに悪影響を及ぼすと判断された場合もです。