術前

他院において左上欠損部に対してブリッジ治療を薦められたものの、歯牙を大きく削ることに抵抗あり、インプラント治療を希望されましたが、その医院では骨がないからできないとい言われ、当院に来院されました。

当院においてソケットリフトによる骨移植と同時にインプラント治療行いました。

術後５ヶ月。

そろそろ２次オペ行い、プロヴィジョナルクラウン作製、歯肉の安定を待って最終補綴物作製予定です。

移植された骨が定着していることがレントゲン写真上から確認できます。

前後の歯牙はコンポジットレジンにて修復しました。

この患者さんは他の部位もセラミッククラウンを複数装着し、口腔内は全て審美的治療となります。

欠損部に対し大きく歯牙を削ってブリッジ治療行いたくないものの、骨がないからインプラント治療ができないと言われた方からの相談は非常に多いですが、この患者さんのように骨移植は当院では日常的に行なっており、特に珍しい治療ではないです。

骨移植まで行なってインプラント治療可能な歯科医は多くはありません。

術前、術中のレントゲン検査はともかく、ソケットリフトは全て手探り、暗視野下で行う治療であるため、難易度が非常に高いです。

側面から上顎洞に穴を空けて骨を移植するラテラル法の方が、歯周外科的難易度は高いですが、ある意味簡単です。

しかしながらよく分かっていない歯科医はソケットリフトを簡単な骨移植と勘違いしており、非常にリスキーです。

使用インプラントはプライムテーパー（デンツプライシロナ：スウェーデン）。