インプラント治療は簡単ではないということ

欠損部位にインプラント治療と簡単に考えている患者さんは多いです。

歯科医も多いです。

しかしながら、インプラント治療を行わなければならないに至った理由を考察せずに安直に行うべきではないと私は考えます。

虫歯で抜歯になり欠損ができた?

歯周病が進行し欠損ができた?

噛み合わせの問題により欠損ができた?

事故など外傷により欠損ができた?

欠損ができる理由は様々です。

また、欠損部以外の口腔は全く健全という場合はほとんどありません。

人間の歯は親知らずを除外すると上下でそれぞれ14本、計28本ありますが、外傷を除くと特異的に何本かの歯牙のみがダメになるということは稀で、全体的に様々な問題を抱えていることが多く、したがって欠損部位に単純にインプラント治療のみ行えば良いというのは誤りであるということは容易に理解できると思います。

安易にインプラント治療を考えないでください。

検査も行わず、安易にインプラント治療を勧める歯科医院は要注意です。

私は患者さんの理解と協力が得られないと判断した場合にはインプラント治療は無論、複雑な治療は行わないです。