審美歯科・補綴治療・咬合治療

審美歯科とは、見た目のみの改善するものではなく、あくまでも最初に機能ありきです。
機能的、精度的な側面が伴わなければ、いくら高い費用をかけてセラミックスクラウン等の処置を行っても、何の意味もありません。ましてや、歯周病のマネージメントなしの審美歯科治療などありえません。
当医院では、仮の歯を装着し、歯肉の状態を改善しつつ、精度の高い歯牙形成、型とりを顕微鏡下で行い、いくつものプロセスを経て完成へと導きます。したがいまして完成まで、少々お時間をいただきます。
あまり語られることはないのですが、実際に補綴物を作製していただく歯科技工士さんの知識、技術、経験も非常に大事ですが、ご心配は無用です。全ての歯科技巧物は知識、技術、経験が豊富な歯科技工士さんが、厳選した歯科機材、材料を用い、日本国内で作製しております。安さのみを追い求めた海外作製は行なっていませんのでご安心下さい。(インビザラインアライナー、一部のインプラントフレーム、ジルコニアフレームは除く。)
また、近年の患者さんの需要から、臼歯部においても可能な限り、コンポジットレジン充填塔の審美治療を行っています。コンポジットレジンならびに接着技術の向上により通常「銀歯」になってしまうような治療もコンポジットレジンにて修復可能な場合が多くなってきました。保険適応ではありませんが、より性能の高いコンポジットレジンシステムを用い、アンレータイプの修復も可能な場合もあります。
また、ジルコニアベースセラミック、ガラスセラミックによる非常に天然歯に近い感じの修復も可能です。審美治療により口腔環境を改善し、アンチエイジング獲得することが可能かもしれません。

ジルコニアクラウン、ガラスセラミック(e-max)

多数の歯牙を治療するより1本の歯牙を審美治療行う方が難易度が高いが、適合、形態、機能、審美とも満足のゆく結果を得られる。

CAD/CAMによるジルコニアフレーム製作後、セラミックが築成された状態。

e-max インゴット
e-max インレー
一番右側(左上7、e-maxインレー)。
左から2番目(左上5、オールセラミックアンレー)

全顎的審美治療

コンポジットレジン修復(一部保険外)、ならびにジルコニアベースオールセラミッククラウン

4本の歯牙をコンポジットレジン修復、術後3年(保険診療)

コンポジットレジン充填による審美、機能修復

※コンポジットアンレー修復は保険適応外。

※コンポジットレジンにより、きれいに機能的、審美的に修復可能ですが、コンポジットレジンへの過大な期待は禁物です。コンポジットレジンはセラミックと比較してコストダウンは可能ですが、セラミックのように長期間の安定性はありません。メインテナンスを行っても5年程度が限界だと思いますので、治療のいち選択としてお考え下さい。

当医院の考えとして、いたずらにメタルフリーとは言いません。
メタルフリー言って問題のない「銀歯」までも除去し、適合の悪い審美治療が行われた結果、かえって虫歯を作ってしまっているケースでご相談に来院される方が一定数おられます。
金属アレルギーの懸念がある場合は、まず、皮膚科等でアレルギーテストを行われることをお薦めします。
全くそのようなことがないのに、ご自身は金属アレルギーと思い込まれているケースが多々あります。

マイクロ歯周外科写真、結合組織移植による歯根面被覆写真

審美歯科治療症例

  1. (他医院によるハイブリッドセラミック?による治療)
  2. コンポジットレジン充填後(保険診療)

ジルコニアベースオールセラミッククラウン、ジルコニアフレーム試適時。

マイクロスコープ下で精度の高いプレパーレーションが行われ、プロビジョナルを装着することにより、健全な歯肉が獲得されている。

同マイクロスコープによる適合確認。
歯周外科治療により炎症が消退し、微細な血管が再生し、スティプリングも再生、健全な歯周組織が獲得されている。

咬合器 / フェイス・ボウ

咬合器は治療全般を通し、咬合の分析ならびに精度の高い補綴物作製のために必須である。模型をフェイス・ボウを介して咬合器にマウントする。写真のものは全て半調節性咬合器。さらに構造が複雑なKavo Proter7 EVOもあるが、現実的なアドバンテージはない。一般にはもっと簡単な構造のものが用いられているようだが、咬合を精密に再現するには・・・と言っても限界あるが、少なくとも私の臨床には、歯科用CTやマイクロスコープ以上に不可欠なものである。

カボ社咬合器
カボ社のフェイス・ボウ
パナデント社咬合器
パナデント社フェイス・ボウ
ディナー社咬合器
ディナー社フェイス・ボウ

マイクロサージェリー

歯肉退縮した部位に対し、歯肉移植や、歯根面カバーを行う場合もある。

犬歯に対して、Zucchelli法による歯根面カバーを行なった症例

器具

通常のもの(といっても一般的なものと比較すると非常に小さい)

近年、この他、神経治療、保存治療(歯に詰めものを行う治療など)等、歯科も色々な分野に細分化されていますが、もちろん、当医院ではどの分野も高精度な治療を行っています。
そもそも、歯科は歯科なのであり、(もちろん、国により正式に、歯科の一分野として認定されているものもありますが)全ての分野において、高次元な治療を目指さないと、トータルに歯科治療を行えないとは考えています。

審美的なお悩みの場合はご相談下さい。
(一部保険適応外)