インプラント治療は簡単ではないということ
インプラント治療は簡単ではないということ。
先日、若い女性が全体的にキレイにしたい、欠損部へのインプラント治療について相談に来られました。
口腔内を診察すると、、、、ブラッシング状態は極めて悪く、下顎前歯以外ほぼ全ての歯牙が虫歯、歯周病もあり歯肉全体から出血、他院(数軒)での治療中断放置、複数の欠損部位、また前医が行った精度の低い治療による2次的問題、、、、、
多分、今まで学校検診などで引っかかっていたものの放置。
虫歯、歯周病、根管治療、咬合治療、インプラント治療、補綴治療、審美治療、矯正治療、、、、
歯科の様々な分野を組み合わせる包括診療が必要。
私の得意分野ではありますが。
また、若いのに口腔環境が悪い方は生活環境、精神的な問題がある場合もあり、これらも改善しないと単に歯科治療だけでは解決できない場合も。
主治医と連携する必要も出てきます。
ここで患者さんは、、、、、
時間かかるのは嫌、銀歯は嫌、コストがかかるのは無理、、、と、ご自身の状況を理解されずに、まあ、話が二転三転、色々無理難題言われるのですが、、、、
無理なものは無理です。
あくまでも科学的根拠に基づいた治療、保険診療なら保険診療のルールの中でしか治療はできないのです。
なので、そのような考えで今に至ったということを考えてもらいたいです。
築何十年も経過し、柱はシロアリでボロボロ、他にも様々な問題を抱えているにも関わらず、それらを放置、最新のシステムキッチンを入れる話のみ進める、、、、セラミック矯正を行っている一部の歯科医院では喜んで治療引き受けそうな話ですが、私にはそんな無責任なことはできないのです。
このような状況では詳細な検査すら行えないので、ご家族ともよく相談するよう話しましたが、2度と来院はないでしょう。
初診予約に何の連絡もなく平気で大幅に遅刻してくるような方なんで、それで別にいいのですが。