歯ぎしり、TCHの怖さ

歯ぎしりといっても就寝時にガリガリ、ギリギリ音を立てるもの(周囲の方にもよくわかる)、全く無音で食いしばっているもの(周囲の方にわかりにくい)、昼間集中時、スポーツ時などに起きやすいTCH(Tooth Contact Habit)など色々あります。

就寝時の歯ぎしりはマウスピース(ナイトガード)で歯牙のみならず歯周組織、神経、筋機構を守ることが可能です。

ただし、確実に装着していただく必要ああります。

週に2〜3回忘れるんです、、、、と言われる方がおられますが、年間通して考えれば100〜150日は装着していないことになり、何の効果もありません。

怖いのは昼間の歯ぎしり、TCH。

集中、力仕事、様々な原因が考えられますが、中には頑としてTCHを認めない方がおられます。

無意識で起きていることなので、認識しにくい部分はあるでしょうが、歯牙が欠けたりしてすぐわかりそうなものです。

正直、何を意固地になってるのかと思いますが。

先日も就寝時は寝ているから分からないけれど、昼はそのようなことは一切ないと譲らない方がおられました。

口腔内所見は、歯牙が摩耗しツルツルの真っ平、歯科治療あとの金属も大きくすり減り、いわゆるシャインスポットの出現、セラミックの欠け、顎骨の隆起、、、、、様々な所見がありました。

とりあえず就寝時にマウスピース(ナイトガード)装着してもらいましたが、色々理由つけてなかなかきちんと装着されない。

昼間は前述のようにTCHを認めないものの、よくよく聞くとずっとゲームをしているという。

さらにスポーツジムにも通っているという初診時の問診にはないことが次々発覚。

私は患者さんのこと考えて治療しているのですが、何やら大した根拠もない自己流の考えの固執してしまっている、こちらのアドバイスの耳を貸さず意固地になっている、治療の理解に乏しく非協力的な方の治療は上手くいきません。

このような方はおかしな民間療法にはまりがちですが。

命に関わるような場合でも。

率直に言って、私も必要以上に関わるのも嫌ですから。