中途半端なことは行わない方がいいということ
当院ではインプラント、矯正、根管治療、歯周病治療、審美治療、等々複雑な治療が多く、治療を行うにあたり、徹底的に検査し、診断を行い、治療計画を立案、患者さんに説明、ディスカッションの上、合意(治療契約書の妥結)を得てから治療開始します。
医科でも簡単な治療ならともかく、手術は無論、内視鏡、CT、MRI撮影においても同意書を交わすことが一般的になっていますから。
そのようなステップなしで行き当たりばったり的、その場しのぎ的治療は当院では行っていません。
保険診療、簡単な、本当に数回の治療で終了可能なものは別ですが。
ただ、今まで細かい検査をされたことがないと言われる方がほとんどですが、驚きです。
結果行き当たりばったりの治療で、口腔単位での治療ができておらず、詰めの甘い部分から問題再発する場合が多いです。
特に保険診療の場合。
高価な自費診療も、保険診療と同じプロセスで治療を進めると、結局問題出ます。
大きなダムがアリの小さな穴から決壊すると言われる通り。
従いまして中途半端なことなら行わない方がマシとも思えます。
問題を先送りしても余計に状況が悪化するだけです。
決断できなく、状況が悪化される方は一定数おられます。
そしてあの時ああしていれば、、、、と問題出てから言われますが、状況は以前より複雑化しています。
色々提案しても様々な理由をつけて治療に至らない、至ってもその場しのぎの域を出ない場合もありますが、それは患者さんの判断です。
忙しくて時間が取れないとか色々治療を行わない、治療自体を遅らす言われる方もおられますが、例えばガンが発生、早急に治療開始すれば良好な予後が得られる場合でも同じことを言われるのかどうか。
歯は少々治療開始時期がずれても、徹底的に治療しなくても何とかなると考えられているなら残念ながらそれまでの話です。
患者さんの要望に沿う事は非常に大事ですが、患者さんに嫌われることを懸念して患者さんの言いなりの歯科医は多いです。
患者さんに対しての責任があるのかどうか?、ロとしての見識があるのかは疑問です。
なので私は「患者さん目線」という言葉は大嫌いです。
無論私は詳細な説明とメリット、デメリットを含む詳細な説明は行いますが、必要以上に押し付けがましい事は言わないです。
あくまでも患者さんの価値観、理解、判断ですから。