治療の大部分は他院で行われた治療のやり直しであると言うこと
歯科医院に来院される理由は、一般的には虫歯、歯周病による痛みですが、それより多いのが他院で行った神経治療(根管治療)に再び問題出たという理由。
無論、当院の場合最初からインプラント治療を行いたい、矯正治療、審美治療を行いたい、他院通院中だが治らない、、、、と多岐にわたりますが。
正直言いまして保険診療における神経治療は全く赤字です。
治療は細かいし、時間かかるし、そのくせ国の設定した保健診療報酬は異常に低いです。
大臼歯の抜髄治療〜根管充填まで概ね総額1万円程度(3割負担の患者さんなら3000円程度)です。
真面目にきっちりした治療行おうとするなら治療時間は軽く2時間程度必要。
到底ペイしません。
使用する機材には消耗品、ほぼ使い捨てのものも多いです。
なので手を抜く歯科医は多いです。実際。
マイクロスコープ、CTを根管治療に用いようとも、余計に治療時間かかかかりますし、保険診療における使用要件には細かな規定があるため、ごく一部でしか使用できません。
動画サイトなどで保険診療にマイクロスコープを使用している映像を出している歯科医もいますが、
当院で使用しているルーペ以下の拡大率で治療していて、全くマイクロスコープ本来のパフォーマンスはでていないです。
一般の患者さんからすればマイクロスコープで治療してもらっていると勘違いしているのでしょうが、、、、そこを狙ってパフォーマンスとしている歯科医もいるかもしれません。
もっと悪いのは使いもしないマイクロスコープを使ったことにしてその治療費用はきっちり請求しているケースも。
マイクロスコープもピンキリ、安いものなら100万円程度でありますから、診療室に置いておくだけで追加費用を算定しているという仕組み。
当院のマイクロスコープはオプション込みで 800万円程度ですが。
まるで今話題のどこかの中古車屋。
当院の場合は、根管治療においてはルーペが基本です。
ルーペと言ってもドイツ・カールツアイス社製なんでそれなりに高額ですが。
マイクロスコープ使用はあくまでも保険診療においては国が決めたルール下で運用しています。
ルールから外れる場合は、保険外診療として、もしくは根管治療後補綴治療(クラウン、ブリッジなど)が保険外診療となる場合(当院の場合はこれがほとんどなので躊躇なく使用しています)、使用しています。
マイクロスコープの話で脱線しました。
続きはまた。