治療の大部分は他院で行われた治療のやり直しであると言うこと 続き
前回、根管治療におけるマイクロスコープの話に脱線しましたが、
根管治療はていねいに行おうとすればするほどコスト的にもペイせず、
手抜き治療が横行しやすい環境にあることは事実です。
従いまして他院で行われた根管治療の再治療が多いということです。
抜髄処置(最初、1回目の根管治療)の成功率は90%、
感染根管治療(2回目以降の根管治療)の成功率は70%程度とのデータもあります。
また、根管治療は何回も何回も行えるものではありません。
せいぜい3回。
それ以上に行うと歯自体をダメにし、抜歯となります。
抜歯してインプラントの話をした方が儲かりますが、、、、、
なので、最初、1回目の抜髄処置でその歯牙の運命は決定されると言っても過言ではありません。
CTだ、マイクロスコープだ、ラバーダムだと診療アイテムがクローズアップされがちですが、そんなものは根管治療成功の必要条件の一つでしかありません。
他にもっと大事なことはいっぱいありますが、なかなか伝わりにくいのが現状です。