アライナー矯正が万能ではないことは何回もお話ししています。

その事を患者さん、歯科医も十分な理解ができていないため、無理やり治療行い、うまくいかないと言う相談があります。

患者さんの中にはワイヤーは絶対嫌、アライナーに固執され、結局いまく行かないと相談に来られる方がおられますが、一部は患者さんの責任もあります。

当然、その歯科医が適応をきちんと理解していないことが重要ですが。

アライナーに固執すると治療期間の延長、最終矯正位置のある程度の妥協が必要となる場合もあります。

当院ではアライナー矯正で全ての矯正治療を行えると言う説明は一切行っていません。

矯正治療全体で、アライナー矯正のみで行えるケースは４０％程度と考えており、治療のどこかの部分でワイヤー矯正を行う場合が多いです。

アライナーとワイヤーどちらがメインでどちらがサブと言う位置付けではなく、適材適所という考え方です。

最初からアライナー非適応、ワイヤー矯正選択の場合もあります。

事前の診査、診断が非常に重要。

インシグニアは、アメリカの老舗矯正メーカーであるオームコ社の製品で、当院のワイヤー矯正のシステムの一つで、非常に有用と考えています。

事前に患者さん毎に適正なブラケット、ワイヤーがカスタマイズされています。

もちろん、最終位置での様々なワイヤーベンドテクニックが必要ですので、歯科医なら誰でもできる矯正治療ではないです。