週刊誌のインプラント特集・週刊現代
週刊誌は定期的にインプラント特集を組みます。
内容は千差万別ですが、相対的にレベルは高くないです。
読者層の階層は分かりませんが、概ねリテラシーのあまり高くない中高年向けか。
週刊誌も部数減少で、読者の興味をそそる売れる記事しか書かないことは留意すべきです。
さて内容。
概ね正しいですが、、、、、、、
そもそもインプラント治療の難易度は大きいです。
ほぼ何も考えずそのまま処置できるものから骨の移植、審美領域、非常に精密なスキルが要求されるものまで。
このような大前提には何も触れられていないことはいかがなものかと。
また、患者さん側の問題も。
インプラント治療はお金を出せば誰でも行なえるというものではありません。
少なくとも私はそう考えます。
ご自身の状況への理解と同意、治療への協力、治療終了後のメインテナンス、、、、、、、
これらが曖昧な患者さんも少なからからずおられると思います。
一部の方は治療の対象外とも言えます。
率直に言って治療前に振り落とされるケースも。
無理して治療してもろくなことないです。
このようなこともきちんと書くべき。
さて、
安価な安物インプラントの話はともかく、ストローマン一押しなのはどうなのかと。
安物インプラントの話は事実です。
確かに歴史はあり、世界的なシェアもあり、当院でも使用しているが問題点も多い。
ブランドの名を借りたスキルの低い歯科医が使用している場合もある。
「当院では世界的に有名なストローマンのインプラントを使用しています。」と、、、、、、、、
私は色々な残念なトラブルケースに遭遇していますが、、、、、、、、、
数出れば致し方ない部分はあります。
ストローマンだけではなく、当院ではZinvi(アメリカ)・整形外科では有名なメーカー、アストラ(プライムテーパー含む・スウェーデン)、この3メーカーで概ね50%のシェアがあり、それぞれ特徴があるため症例に応じて使用しています。
また、他院から転院されて来られた場合、フォーローもし易いです。
ひどい歯科医の話も多く書かれているが、そんなものは氷山の一角でしかありません。
記事にもあるとおり注意が必要なのは、派手な広告を行なっている歯科医院。
裏を返せばそこまで行わないと患者さんが来ないということかもしれません。
当院など、広告など一切行っていません。
派手に広告を行なってよく分かっていない「???」な患者さんがたくさん来られても、消耗するだけで困りますので。
最初にも書きましたが、インプラント治療は誰でもかれでも行うべきではないというスタンスは、開院以来全くブレません。
このためお断りするケースもあります。
瞬間的には色々言われることもありますが、お互いのためですよ。
歯科医院の設備についても色々書かれていますが、設備はあって当たり前。
注意が必要なのは、スキルもないのに設備を自慢している歯科医院。
CTとかマイクロスコープとか、光学スキャナーとか、、、、、、当院には全部ありますが(笑)
診療機材、他にもいちいち書くのも面倒なので書きませんが、万全の体制です。
それと資格を誇示している歯科医も。
正直、お金出せば貰える資格もあります。
資格といっても大して意味のない資格も多いです。
資格ではありませんが、車のゴールド免許のように。
(ゴールド免許の70%はペーパードライバー、運転しなければ違反も事故も起きないです。)
専門医といっても年間症例数が非常に少ない歯科医も少なからずいます。
年間数本とか、当院の1週間分未満なのかと。
数が全てではないですが、でも、年間、一定数行わないと技術は確実に劣化します。
さて、一番大事なことを。
日本全国インプラント名医100・・・・・・どのような統計なのか根拠が今ひとつですが、、、、、
私も日本を代表する世界に通用する歯科医に師事もしましたが、まだまだ現役のその先生方はなぜか誰も載っていません。
私に様々な媒体から取材依頼もありますが、その中には「お金払えば有利な記事掲載しますよ」的なものもあり、無論、一切関わりませんが、結局何を信じるかは読者のリテラシーということです。
雑誌、、、、、他に記載されている記事、広告を見れば、その媒体がどのような程度なのか分かると思うのですがね?