CT、マイクロスコープ、スキャナーの普及率

興味深いデーターが公開されています。

2022年度のデーターです。

CTの普及率約45%、入れ替え需要もあるので実際は35%程度。

マイクロスコープの普及率約18%、複数所有の場合もあるので実際は12%程度。

スキャナーの普及率 約17%、入れ替え需要もあるので実際は15%程度。

いずれも保健診療において算定可能になった年度で普及率が進んでいるようですが、実際に使用しているかどうかは別の話。

導入されて治療成績が格段に上がったというデーターはありません。

要は診療機器ではなく歯科医のスキルということ。

使いもしない、使いこなせもできない設備競争など愚かなことです。

診療設備に惹かれる患者さんは少なからずおられますが、実態はこうです。

歯科医院の施設基準は厚生労働省のサイトから確認できます。

マイクロスコープ保有と言いつつも施設基準申請していない、申請していてもマイクロスコープを応用し

た歯根切除手術対応可能施設基準を満たしていないな場合など複雑で混乱されるかもしれません。

ただし、マイクロスコープ、その他保有していても保険診療には一切使用しない場合などは届け出ていな

い場合もあります。

当院では施設基準を満たしていますが、歯科医師の裁量により基本的には保険診療においてマイクロス

コープの使用は行っていません。

これは診療時間、コスト、過剰な診療の問題が大きいです。

保険診療においてマイクロスコープを根管治療に使用する場合、CT撮影がマストとなりますので。

保険診療においてはルーペを使用しており、マイクロスコープに遜色ない成績をご提供可能と自負

しています。

ご了承ください。

その他の診療機器も同様です。

なお、当院では1998年の開院以来、まだほとんどの歯科医がマイクロスコープの存在すら知らなか

った時期にアメリカで研修し、即導入、現在カールツァイス社製(ドイツ)のものを2機保有してい

ます。

古い方の1機は当時まだカールツァイスに歯科専用のマイクロスコープというものがなかったため、眼科

用のものを導入していました。

アメリカ製の歯科用マイクロスコープはありましたが、光学性能がイマイチなので見送り。

正直、2号機の歯科専用機の使い勝手いいのであまり使わなくなりましたが、メインテナンスなどの使

用には問題ないです。