マイクロスコープによる根管治療

術前

右上6部、他院において痛みを訴えるも問題ないと言われた。

その後痛みは増すばかりで当院受診されました。

歯髄検査で壊死が推察されたため、根管治療開始。

術前から複雑な根管形態が予測されたため、CBCT撮影、マイクロスコープを用いて慎重に根管治療開始しました。

予測した通り、4根管だったが、綺麗に中を掃除できました。

2週間後、2回目の来院時には痛みは嘘のように消失していたため、マイクロスコープ下で根管充填行いました。

根管充填後(プロテーパー・アルティメット=ニッケル・チタンファイル使用)

あとは補綴治療予定。

上顎6部は統計的に4根管であることが50%、すなわち最初から「ある」事を前提に治療進める必要ありますが、時間をかけてていねいに行わないと難しいです。

よくある保険診療の5分、10分では到底無理です。

この症例もトータルで90分程度のご予約での治療です。

根管治療は最初の1回目が非常に重要です。

ここで精度の低いことが行われると、数年後に問題再発、そこでも精度が低い事が行われるとさらに数年して問題再発 → 抜歯となります。

根管治療は何回も行えるものではありません。

しっかりした治療をできずに、このような状況でインプラントを歯科医は薦めたがるのです。

従いまして最初の1回目の根管治療は非常に重要という事です。

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なお、当院でのマイクロスコープによる根管治療は、自費診療、補綴物が保険外診療の場合に限らせて頂いてます。

保険診療では、そのルール下でしか行えませんのでご了承ください。

保険診療でマイクロスコープ使用と謳う歯科医も、その多くは低倍率で使用し、「使ってるフリ」をしているだけというのもありますから。