何件もの歯科医院で誤診、、、、

1年以上右上6部の痛み腫れが続き、4軒の歯科医院を受診するも問題解決できなかったケース。

術前

歯根分岐部に影。

同CT像。

大きな骨の欠損欠損が認められます。

1軒目の行きつけの近隣歯科医院の判断=保存不可と判断、抜歯宣告)

時々腫れた時膿を出して抗生剤投与のみ、それ以上の対応行わず。

数ヶ月に一度定期検診には行かれていたそうですが、何ら問題点の指摘は無かったそう。

2軒目の歯科医院(元々矯正をされていた歯科医院・矯正専門医)=根管治療必要?と言われたものの

矯正歯科ではできないと言われた。

咬合に関しては一切言及せず。

3件目の歯科医院(根管治療専門医・・・は、国の正式な制度ではないが)=根管治療(自費)を進められるが、他の問題は一切指摘されず。

全然関係ない部分のコンポジットレジン充填治療を薦められる、、、、、

(結果的に当院での診査の結果、その歯牙はコンポジットレジンでは治療不可と判断)

4件目の歯科医院(歯周病専門医)=基本抜歯だが再生療法を行なってみる?というような話で、他と同じく他の問題は一切指摘されず

どの医院でも詳細な検査は行わかったそう、、、、、

CT撮影は1軒のみ、、、、、

ということで、言ってることもバラバラで余計に不信感募り、ご友人の紹介で当院来院。

当院で様々な検査を行なった結果、根本的原因は咬合と判断

そこに歯周病が絡まった複合ケース。

矯正治療後相当時間が経過しているものの、メインテナンスが疎かになり、咬合関係の後戻りによるオープンバイト=前歯が噛めない=臼歯部への負荷増大。

大きな負荷のかかった右上6部は歯周病も合わさって骨の吸収が発生したというメカニズム。

さらに精度の低い補綴物が状況の悪化を増長している。

これらは受診さされた4軒の歯科医院は(矯正歯科でさえも)指摘されず、ごくごく枝葉末節の話ばかり、、、、、これが現実。

当院でまずマウスピース作製し、当面の負荷の軽減、歯周病初期治療(スケーリング、ルートプレーニング)後再評価行いましたが、この時点で1年以上悩まされていた痛み、腫れはほぼ消失しました。

咬合の後戻りが根本原因のため、再度全顎矯正治療開始。

同時に右上6部に対して再生療法(歯周外科治療)。

術後2ヶ月目の写真。

分かりにくいですが、歯根分岐部の骨が再生しつつあることが確認できます。

症状は全くなし。

危うく抜歯されたり、余計な根管治療、ピント外れの再生療法を回避できたケースです。

少々キツイい書き方ですが、1軒目の歯科医院はこれといったスキルも無く意味ない定期検診をダラダラ行い、2、3、4軒目は専門医と言いつつ、結局『木を見て森を見ない』状態。

結局誰も治せない。

知識、経験、スキルないなら安易に手を出してはいけないです。

特に今回のように複合的治療が必要な場合は。

大体、ロクな事にはなりませんので。

今回は治療介入時期こそ遅れましたが、複数の前医でこれといった治療が行われていなかったため、保存できましたが。

残念ながら患者さんも情報に振り回されているのが現状です。

このようなことは本当によくありますが、当院では精度の高い治療をワンストップで可能です。