根管治療は基礎工事です

何度も繰り返しますが、根管治療は基礎工事です。

現行保健制度では、丁寧に治療しようとすればするほど、正直ペイしない部分です。

大臼歯の抜髄処置(神経を抜く治療)の場合、治療時間は1時間、保険診療での費用は全体で6000円程度(3割負担で1800円程度)、様々な診療機材は使い捨てのものも多く、精度を上げるため高額なマイクロスコープを使用するとなると余計に時間もかかり、その償却分も考えると到底ペイしないです。

当院の場合、保険外診療がメインの歯科医院のため、十分な時間と機材で治療できますが、一般的な保険診療メインの歯科医院の場合、どうしても手抜きになりがちです。

世界的なスタンダードと比較して著しく低い現行保険制度致し方ない部分はあると思います。

したがって歯科医が高額になるインプラント治療、矯正治療(最近はマウスピース矯正)、審美治療に傾注するのも無理はないのです。

でも、地盤工事もいい加減で上物だけセラミックだ何だ、矯正だ、インプラントだとなぜ言えるのか。

よく考えれば分かる話です。