ショートインプラントやソケットリフトの安易な使用は問題が多いこと

骨がないからインプラント治療できないと言われた方からの相談は多いです。

骨がなくても骨の移植を行えば治療可能な場合は多いです。

事実、当院では他院で断られたケースを多く治療しています。

骨がない場合、GBR、サイナスリフトを用いることで骨の増加は可能ですが、技術的に難易度が高く、

処置可能な歯科医は残念ながらごく一部であるのが現状です。

インプラント認定医、専門医などと標榜している場合でも。

最近、短いインプラントの登場により、骨の移植を回避できるケースが増えてきました。

移植など行わないならそれに越したことはないです。

骨のない上顎洞へのインプラント治療の場合、ショートインプラントを用いたり、通常のラテラル法(側面からの骨移植)ではなくソケットリフト(上部よりの骨移植)可能な場合もあります。

しかしながらショートインプラントは通常の長さのインプラントとは違う独特のテクニックが必要ですし、ソケットリフトは暗視野下、すなわち直視できないため手指の感覚によることが大きく、ラテラル法より技術的難易度は高いと考えます。

処置中に上顎洞粘膜が破れた場合ソケットリフトは確認し難く、仮に破れた場合ラテラル法に切り替える必要、すなわちラテラル法ができない歯科医がソケットリフトを行ってはダメなのです。

(アライナー矯正も、通常のワイヤー矯正ができない歯科医が行ってはいけないのと同じです。)

最近、ショートインプラントやソケットリフトを用いてさも簡単に骨のないケースも対応可能という歯科医は多いですが、、、、、、、実は前述の理由からトラブルも多く、当院への相談も増加しています。

安易な話にはご注意ください。

当院でのショートインプラントとソケットリフトを用いた治療。

使用インプラントはPrime Taper 径4.8mm/ 長さ9mm

当院では臼歯部への処置の場合、通常直径は4〜4.2mm、長さ11mmを基準としています。

(インプラントメーカーにより様々なバリエーションあり)