インプラント治療の流れ(サイナスリフトを伴う)・6:最終補綴物完成

ジルコニアクラウン(モノリシック)ようやく完成です。

精度、機能、審美その他高い満足が得られました。

しばらく経過観察行い、場合によっては微調整行います。

当院でのインプラント上部構造は全て仮着となります。

これは、インプラントアバットメントを装着しているスクリューが緩んだ場合、仮付けだと迅速に対応可能であるからです。

最終セメントでセットしてしまうと、一から全部やりかえとなります。

咬合面にスクリューホールがあると噛み合わせ(咬合)を精密に付与することが困難だからです。

また、どうしてもインプラントフィクスチュアと上部構造体との角度を付与したい場合、非常に不利な場所にスクリューホールが出ることもあるからです。

この患者さんは全顎治療を希望されたため、治療期間はトータル2年程度かかっています。

他の部分を除外しても、インプラント埋入 〜 最終補綴物完成まで少なくとも8ヶ月以上必要です。

現在、デジタル技術を利用し、インプラント埋入前から最終補綴物まで作製可能です。

治療も数回?

理論的には、、、、、、

デジタルを否定はしません。

当院でも最新デジタル診療機器を置く導入しています。

しかし、人間の体はデジタルで全て解決できるほど簡単ではなく、アナログ的な、時には経験と勘も非常に重要ですが、それらアナログ的手法を全くできな歯科医ほどデジタル、デジタルと言っているような気がします。

医科においても術前に徹底的に様々な検査を行なっていても、いざ手術となった時、事前に予測していたのと違う、、、、、というような話はよくありますが、スキルの高い医師ならばその場その場で手技を修正しつつ続行、成功へと導きます。

なので余程のことがない限り想定外という言葉はないのです。

このため、当院ではワンデイトリートメントのようなことは行なっていません。